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社長のコラム

・粘土や土を用いた建築物は、世界中に広く分布しています。
セメントやその他の工業的加工度合の高い建築材料と比べ、炭酸ガスの発生
量がきわめて小さいことや、多孔質であることからくる調湿性など、環境に
やさしい利点をたくさん持っています。
しかしながら、粘土特有の耐水性のなさがあり、雨量の多い地域では作り変え
サイクルの短さなどの欠点を持ちます。
ウォーターセラミックは、粘土、砂の粒子間をシリカによって固結し、且つ疎水
性を与えることにより水の侵入に抵抗することで耐久性を持たすことができます。
無論、土の呼吸は妨げません。

・セメントモルタルはカルシウムを固結材にした砂岩とも言えます。カルシウムは
耐水性において、特に都市における酸性雨水に溶けやすい欠点を持ちます。
建築外壁工事に欠かせないタイル仕上げの最大の弱点が目地にあることは、建築
仕上げ技術者に広く知られるところです。
タイル目地の経年による深掘れは美観のみならず、タイル裏足への水の滲入、
さらにタイル裏でのカルシウム結晶により浮きが進行します。タイル目地に
対する配慮は、建築物の耐久性において新築時のみならず、長期に建築を改修
計画での重要検討事項です。

・砂岩の砂同士をくっつけている固結材には、カルシウム以外にもシリカがあ
ります。砂もシリカですから、自身の成分で自己固結しているすがたです。
耐水性においては、カルシウムより強いことも特徴です。ウォーターセラミック
は、シリカによって固結を強化し、且つ疎水性を与えることで耐久性を向上させ
ます。


ウォーターセラミック施工例

漆喰 施工実績

【撮影】2011 年11 月 世界文化遺産・国宝姫路城漆喰壁防カビ工事
1991 年3 月施工 かつて黒カビが発生していたのは屋根からの雨水掛かり部である。
ウォーターセラミック処理後、未処理部と黒カビ発生の大きな差が見られる。
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Baidu IME_2016-10-16_18-51-8

建築タイル 施工実績

【撮影】2011 年11 月 東京某大学病院 タイル目地エフロ防止、タイル汚れ防止
2002 年施工
施工部タイル目地近写水による目地モルタルの浸食なし。
カビ、汚れも見当たらない。
非施工部目地モルタルが水により浸食され、モルタル骨材が浮き砂状になっている。黒ずみはカビ及び汚れと見られる。
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建築タイル 施工実績

【撮影】2011 年11 月 東京某大学 タイル目地エフロ防止、タイル汚れ防止 1990年施工
写真撮影時、施工から20年以上経過しているが、タイル、目地共にエフロの付着、汚れが見られない。
目地モルタルに浸食による深掘れは見られない。
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建築タイル 施工実績

【撮影】2011 年11 月 神戸某保険会社ビル タイル目地エフロ防止、タイル汚れ防止(1995年震災復興工事)
1995 年施工
タイルの外壁施工面(三面)へのエフロ付着、汚れは見当たらない。15年以上経過しても目地モルタルの風化浸食は起こっていない。
同時期に施工されたタイル外壁の目地モルタルの風化浸食状況。(参考写真)